Ithaka/ Mendittrosa
MendittrosaのIthaka
最初一瞬シダー系の木を感じたあと、一気にレモンのような明るい爽やかさが広がった
その下にバター様の質感の樹脂の控えめな甘さと質量を感じるため、軽すぎず温かみがある
その後、鉄を熱したときの焦げのない火や火薬の匂いが樹脂に混じり、レジンインセンスを炊いているよう
少しするとレモン感は控えめになり、樹脂が少し暗くウッディ寄りになる
ミルラの癖も感じた
ウッディな樹脂がしばらく続いたあとフランキンセンス系のインセンスが目立つようになり、初めはクリアな質感なのだが段々と明るいスモーキーさが増して煙たくなる
最後はベタッとした樹脂の甘さが肌に残った
くどくない甘さや重苦しくない落ち着きのバランスが好感度高い
Ithakaはオデュッセウスの故郷と考えられるイサカ島への旅を謳うカヴァフィスの同名の詩からきているよう
旅(人生?)の最終目的地より過程の大切さを説くこの詩と同じ名を持つ香りに込められたメッセージに、纏う度に心励まされる気がする