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ポンコツ凡人素人による香水のたわ言の書きつけ/Twitterの寄せ集め

l'Orpheline/ Serge Lutens

セルジュルタンスのロルフェリン、初め根系のルタンスらしいアイリスとセロリっぽいツンとした要素を微かに含んだキャロットシードが薄く透けるような質感で拡散して、事前にインセンス系の香りと聞いていたため驚いた

その後クローヴの甘いスパイシーさが半透明な質感は保ちつつ溶け込んで感じられた

次第にフランキンセンスのニュアンスが混ざってゆき、焚いたときと全く同じ明るくも曇った軽く樹脂っぽさもあるフランキンセンスの香りになる

さらに経つと、アイリス・キャロットシードが戻り、フランキンセンスの背後にそのものではなく影のように薄く透けるルタンスのシダーウッドの気配を感じた

最後はアルデヒドで時々ある化学的なニュアンスを含んだムスクになり、いつの間にか消えた

強烈な個性はないが、そのときによって多様な要素が異なる出方をするのがおもしろい

フランキンセンスが綺麗に出るとフランキンセンス好きとしては癒し効果が高く、落ち着きたいときや寝る前に纏いたいと思った