Zemfira/ Bortnikoff
BortnikoffのZemfira
初め饐えた酸味のベルガモットがぶわっと押し出されたあと、針葉樹の中に感じられるような薬品香が影のように残った
すぐにローズが重なってメインに
モロッコ土産のローズ精油と似たグリーン・スパイスを含む透けるように爽やかなローズだが、ベースに木の落ち着きが感じられる
しばらくローズメインが続きつつ、時々リンゴや梨を熱したときのフルーティな甘さやサンダルウッドの清涼で滑らかなウッディさが混じって感じられた
次第に発酵した葉の柔らかな芳醇さと軽いチョコやバニラのような甘さ、バルサム調の涼しさを併せ持つ香りが下から持ち上がり、ローズは酸味程度になる
ハウスオブウードのクロップ2019と共通する香りを感じたのでウードなのだと思う
最後はバルサムが肌にまとわりつくように残った
Areej le DoréのMalik Al Taifとつけ比べたところ同じ「ローズウード」でも全く印象が違う
動物感やハードさが一切なく外でも安心して纏え、爽やかで華やかなローズが素敵