*PARFUM SATORI, 香りを語ることば, Hana Hiraku
初めてお邪魔した六本木のパルファンサトリのアトリエで、香りをコラージュで表現→ことばで表現という体験をした
視覚イメージに変換したのちにことばにするという流れが興味深く、香りの時間的要素が視覚イメージだと抜け落ちてしまうので、音に変換するなどもおもしろいだろうなとふんわりと思った
香りを理解してことばで表現すること自体が難しく、歴史や文化、香料など多くの知識が足りていないことを痛感
「評価」には「よしあしの価値基準」も検討しないといけないため、さらに難しいと感じた
また、既存の欧米美学における語彙を使えば伝わりやすいだろうが、こぼれ落ちるものをどう拾うかとか
コンセプトや香りの要素、香りの広がり方まで「西洋から見た"日本"ではなく日本人女性から見た"日本"」の解釈・表現が行き届いた香りづくりは端的に尊敬
香りの地域性は「西洋/東洋」等の二項対立ではなくグラデーションで考えるべきと思いつつ、体感的な「隙間」をことばで埋める作業は必要と感じた
ハナヒラクのトロリととろけそうなメロン〜肉厚で圧の強いフローラルと、糠床ようなコッテリした擬似動物香の組み合わせの意外性が特に気に入った
夜の梅の薬品っぽい箪笥の中の香り(ボルネオ?)やひょうげの草の苦味と泡立つ抹茶のまろやかさのバランスも印象的
ついサンプルセットを購入してしまった