incidents

ポンコツ凡人素人による香水のたわ言の書きつけ/Twitterの寄せ集め

お気に入り

NOUN/ bogue

bogueのNOUN 一瞬爽やかで明るい柑橘がふわりと広がると、すぐにミントの鼻に抜ける爽快さとその奥にこってりしたベンゾインの甘さ ミントだと気づいたときには、マスタードの粘度の高いスパイシーさがミントのすぐ近くで主張し始めており、ベンゾインにはイ…

Irisistible/ April Aromatics

April AromaticsのIrisistible 最初からアーシーなアイリスが微かなキャロットシードの土っぽいエグミとともに広がる 少しすると柑橘ニュアンスとアプリコットのようなフルーティさがアイリスに混じり合い、段々と甘みを増していった 雑味を全て落として素材…

Flos Mortis/ Rogue Perfumery

Rogue PerfumeryのFlos Mortis まず鼻に届くのは歯医者を連想させる明るく鋭い薬品香 少しシベットのツンとくる要素も感じる その後、高くすっきりしたジャスミンが重なってゆき、鋭い印象が少し和らいだ 薬品香が遠ざかると、シロップ様の艶のある質感と甘…

Aran/ PRIN

PRINのAran 終始柔らかく甘みを帯びた乳くさいムスクが背景にあり、汗ばんだ肌やモフモフ毛並ではない「動物」感がある その上に、雨上がりの森の枯葉の上を歩くような、少し渋く葉の自然な甘さを含んだ森林香が重なってスタート 次第に、森林香はほうれん草…

Femme (vintage)/ Rochas

ロシャスのファム(ヴィンテージP) 一瞬ベルガモット様の柑橘を感じたあと、よく熟れたプラムの甘さがスモーキーなレザーに乗ってじんわりと広がった レザーには古典的な趣の粉っぽい膜がかかり、全体を角が取れてシックな印象に傾けている カストリウムやス…

Le Sillage Blanc/ Dusita

Dusitaのルシアージュブラン 最初から勢いよく広がるのは、粒子が細かく特有の刺々しさが控えめなガルバナムと、新鮮な緑茶の葉のように清々しいアルテミシア よく嗅ぐとオレンジ系の柑橘果物香が混じっており、仄かに甘い 少しすると、ザラついた渋苦いレザ…

No 02 L`Air du Desert Marocain/ Tauer

タウアーのNo 02 L`Air du Desert Marocain(モロッコの砂漠の風) 付けた瞬間にタウアー特有のオポポナックスっぽい柔らか軽やかスモーキーな樹脂が広がった すぐにハーバルな草の鋭い層が重なり、レモン系シトラス要素が軽い湿度と共に滲み出てくる 追い重な…

Patchouly Indonesiano/ Farmacia SS. Annunziata

Farmacia SS. AnnunziataのPatchouly Indonesiano 初めにアーシーながら瑞々しい墨汁のようなパチュリの中から柑橘系の爽やかさが弾け、少しすると奥にチョコレート様の苦みと仄かな甘みが感じられるようになった パチュリと他の香りを組み合わせたというよ…

CASABLANCA/ St. Clair Scents

St. Clair ScentsのCASABLANCA 最初に広がるのはフレッシュで鮮やかで水彩の透明感を持つ柑橘 よく嗅ぐとピンクグレープフルーツの爽やかな甘さが感じられる 少しすると果実の甘さとポテっとした質感が水彩の中に控えめな重さとして混じるようになった その…

Walimah/ Areej le Doré

Areej le DoréのWalimah 最初に感じるのは薬っぽい苦みにオレンジブロッサム様の艶のあるフローラル、明るいアンバー調の甘さで、タバコのようなドライで明るい枯れた葉のニュアンスで全体が落ち着いている その中を潜っていくとチュベローズのクリーミーで…

Soleil de Jeddah/ Stephane Humbert Lucas 777

Stephane Humbert Lucas 777のSoleil de Jeddah(ジェッダの太陽) 最初はラベンダーにも通じる薬草のザラザラ感と苦みが、花の蜜のような濃い甘さに漬け込まれ、押し出し強く鼻に届いた 甘みは強いが薬草のおかげでしつこくない 少しすると蜜の中に熟れたマン…

Richwood/ Xerjoff

XerjoffのRichwood 初めに深みがあり綺麗なところだけを取り出したようなローズが、仄かな弾けるようにフレッシュなシトラスとともにパッと広がった 背景は滑らかでバニラの甘さを含んだサンダルウッド 次第にローズはフルーティ寄りになり、雲のようにふん…

Dryad/ Papillon Artisan Perfumes

パピヨンアルチザンパフュームズのドライアド 最初に強く感じるのは若く苦いガルバナムのグリーン ベルガモットやレモン寄りの明るい酸を含んだネロリ、ピーチさえ感じさせる熟したアプリコット、軽く甘さを含んだハーブが混じり合い、強くなりがちなガルバ…

Bengale Rouge/ Papillon Artisan Perfumes

パピヨンアルチザンパヒュームズのベンガルルージュ 軽いカンファー調の涼やかさが一瞬香り、すぐオポポナックスのスモーキーで丸い甘さがカンファーのニュアンスを保ちながら分厚い雲のように全体を包んでいく 追って精製度の低いハニーの仄暗い甘さが混じ…

Lost In Heaven/ Francesca Bianchi

フランチェスカビアンキのロストインヘヴン 柔らかく明るい柑橘で始まり、すぐにグリーンの気配が感じられるようになる さらにすっきり系ジャスミンが混じり、クリーミーなオリスルート・パールのような質感のサンダルウッド・仄かなヘリオトロープのアーモ…

Amber Aoud/ Roja Parfums

最近は香りメモは何度か試してから書くことにしているのだが 、Roja DoveのAmber Aoudがあまりによかったので残しておく 最初に感じたのは強い塩気で、ある種のマリンノートが含む生臭さがなくクリア 鼻が慣れると塩辛さの中から艶がありベタつかないカラメ…

Cuir de Chine/ Les Indémodables

Les IndémodablesのCuir de Chine 最初に乾燥・発酵させた茶葉のようなくすんだアプリコットが広がり、少しずつ背景にスエード調の重すぎないスモーキーさが感じられるようになった アプリコットはフローラルの柔らかさを帯びてオスマンサスになり、次第に湿…

Zemfira/ Bortnikoff

BortnikoffのZemfira 初め饐えた酸味のベルガモットがぶわっと押し出されたあと、針葉樹の中に感じられるような薬品香が影のように残った すぐにローズが重なってメインに モロッコ土産のローズ精油と似たグリーン・スパイスを含む透けるように爽やかなロー…

Salome/ Papillon Artisan Perfumes

パピオンアルチザンパフュームのサロメ 最初滲み出るように低くゆるやかに香るのは艶々したオレンジからのオレンジブロッサム 暗いインドール感と陰湿なオークモスが下への引力を感じさせた 分厚く重い質感のムスクとムスクよりワントーン暗いハイラックスが…

Musc Tonkin/ Parfum d'Empire

パルファムダンピールのムスクトンキンにひと嗅ぎ惚れして、ここ数日常に香りを漂わせている気がする 最初に一瞬シトラスとグリーンを帯びた薄く鋭い人工的なフローラルが直線的に香り、すぐにその下にカストリウムに似た毛並みを感じる動物香が現れて、厚み…

Trimerous/ Jorum Studio, l'Attesa/ Masque Milano

Jorum StudioのTrimerousはオリスバターのイースト香要素にフォーカスしたという調香師の発言に触発され、シャンパンアコードとしてイースト香成分を加えたというMasque Milanoのl'Attesaと比較 たしかに両者ともにオリスバターの根っぽい部分を膨らませてビ…

l'Orpheline/ Serge Lutens

セルジュルタンスのロルフェリン、初め根系のルタンスらしいアイリスとセロリっぽいツンとした要素を微かに含んだキャロットシードが薄く透けるような質感で拡散して、事前にインセンス系の香りと聞いていたため驚いた その後クローヴの甘いスパイシーさが半…

War and Peace/ Areej le Doré

Areej le DoréのWar and Peace、端的に書くと感動した 最初に鼻に届くのはこっくりパウダリーでマットなアイリスで、すぐにスモーキーでキャラメルを使ったヨーロッパの伝統的粉物お菓子のようなアンバーが追って重なる 次第にアイリスが弱まりながらアンバ…