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ポンコツ凡人素人による香水のたわ言の書きつけ/Twitterの寄せ集め

Santal de Mysore/ Serge Lutens

セルジュルタンスのSantal de Mysore

マイソール産のクリーミーな質感と甘さを誇張したような、粘度高めでミルキーな甘さのサンダルウッドの中に、クミン・中粒子のブラックペッパーなどのザラつくスパイスを過剰なまでに入れて混ぜ上げたような香りが飛び出してスタート

明るいが中程度の重量感がある

要素はシンプルながら、ミルキー/ザラつき・甘/辛の過剰さが拮抗しているような印象

次第に甘スパイシーなシナモンがスパイス群に加わり、ミルキーな木の奥に燃やしたような香ばしさが現れ出した

追って奥にスモーキーで重くドライなレザーや木、前面にサフランとして香ばしさは苦味や暗さを増していく

後半サンダルウッドのミルキーさはほぼ感じられなくなり、スパイスは粒子を細かく砕かれてドライでスモーキーな木やレザーの中に溶け込み、香りの温度を上げている

ルタンスのシダーの影も微かに感じる

その後サンダルウッドのココナッツ様の甘さが時々チラつきながら、スパイス×木が力強く長く残った

比較したSantal Blancはよりオゾンっぽさ・花・ムスクを強く感じ、線が細くしなやかな印象を受けた

極端な要素の対立による緊張感〜荒々しさと洗練の両立まで、シンプルなスパイス×木という組み合わせがお洒落に完成度高くまとまっている

最近木・煙が苦手で避けていたが、この香りは纏いたいと感じた