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ポンコツ凡人素人による香水のたわ言の書きつけ/Twitterの寄せ集め

好き

Lilac Perfume/ Highland Lilac

Highland LilacのLilac Perfume 総体として捉えると、時とともにニュアンスを変えてゆくライラックの香りなのだが、敢えてバラバラになるまで近付いてみる 最初に鋭いスパイスが勢いよく飛び散ると、仄暗くしっとりしたシナモンの薄く透ける層に包まれて、ア…

Fantosmia/ Jorum Studio

Jorum StudioのFantosmia 初めサフランが力強く拡散し、鼻が慣れるとその後ろに隠れていたフルーティで甘くスパイシーなナツメグ・ペッパー・カルダモン様のスパイス群が前面に出てきた カカオのような香ばしいナッツの質感と風味が織り込まれている その影…

Feu Secret/ Bruno Fazzolari

Bruno FazzolariのFeu Secret 何度試しても公式のノートと随分印象が違うのだが、記録として 最初に鼻に届くのはアーシーな根系アイリス シダーとターメリックだと思われる灰と土のようなザラつきが混じり、下に向かう暗さがある 少しすると奥にとろりと蜜状…

Ithaka/ Mendittorosa

MendittorosaのIthaka 軽い柑橘を一瞬通過し、すぐに艶のあるバルサミックなシダーと石のようにひんやりした西洋インセンスが前に出てきた 奥に薄暗く教会の煙を帯びたベンゾインのバニラ様の甘さが感じられる 表面と奥の異なる温度や質感は滑らかに重なり、…

No.19 Warm Carrot/ COGNOSCENTI

COGNOSCENTIのNo.19 Warm Carrot まずアーシーなキャロットシードがベンゾインやオポポナックスのような樹脂の柔らかくスモーキーな土台に乗ってじんわりと香る バニラアイス様の甘さのバニラがチラつき、昔のお化粧品風のパウダリーさが滲んでいるため、土…

Diorissimo (vintage)/ Dior

DiorのDiorissimoヴィンテージP トップは飛んでしまっているかもしれないが、初めに鼻に届いたのはハニーのような甘さと厚みのあるしっとりしたジャスミン インドール臭は薄い 少しずつジャスミンの中から明るく薬のような苦みを含むグリーンが滲み出てきて…

Jasmin De Cherifa/ Anthologie de Grands Crus

Anthologie de Grands CrusのJasmin De Cherifa 最初グランディフローラム種のジャスミンのシャンとすっきりした上層部とインドリックで厚みのある低層部が重なってモワッと広がり、すぐに上澄み部分のみが直線的に残った ジャスミンのダーティさを骨抜きに…

Kai Eau De Parfum/ kai

kaiのKai Eau De Parfum まず石鹸のように清潔感のある脂肪香と明るくクリーミーなチュベローズの間のような、軽やかで滑らかな白い香りがふんわり広がった 同時に芯の部分に青々としたグリーンとウォータリーなメロン調のグリーンが感じられ、チュベローズ…

Santal de Mysore/ Serge Lutens

セルジュルタンスのSantal de Mysore マイソール産のクリーミーな質感と甘さを誇張したような、粘度高めでミルキーな甘さのサンダルウッドの中に、クミン・中粒子のブラックペッパーなどのザラつくスパイスを過剰なまでに入れて混ぜ上げたような香りが飛び出…

Nueé Bleue/ Maison Violet

メゾンヴィオレのニュエブル 初め、ベルガモットとレモンの明るく爽やかで軽やかな苦みのある柑橘が、たっぷりのホワイトムスクの空気に散りばめられて肌あたり柔らかく広がった すぐに新鮮な野菜のニュアンスとヴァイオレットのパウダリーさを含むアイリス…

SONG OF AUBRAC/ St. Clair Scents

St. Clair ScentsのSONG OF AUBRAC 初めベルガモット・レモン系の明るい酸味が柔らかく広がり、追ってビターオレンジの果実感が重なっていった ビターオレンジはオレンジブロッサム由来かも 付ける量が多いと、ナルキッソスのくすんだグリーン要素が下からじ…

Under My Skin/ Francesca Bianchi

フランチェスカビアンキのアンダーマイスキン(under my skin) 最初一瞬柑橘要素が感じられ、すぐにアロマティックなハーブ香へ滑らかに移ろっていった その下では仄かにバニラの甘さ・トンカの柔らかさを含むこっくりしたサンダルウッドとスモーキーな樹脂、…

Erawan/ Dusita

Dusitaのエラワンは、青々としたハーブと日当たりのよい場所で茂る乾いた柔らかなヘイがふんわりと漂ってスタート 粒度が細かく圧も控えめで、自然ながらワイルド過ぎず整った印象 よく嗅ぐと、ハーブとヘイの中にベチバーのドライなアーシーさやクマリンと…

Phloem/ Jorum Studio

Jorum StudioのPhloem、いつにも増して好みな香り方をしたため書き残しておく ピーチ様のフルーティ要素は薄くココナッツよりあっさりしたクリーミーさのチュベローズにベリーの甘酸っぱさを足したクリーミーフルーティフローラルの上に、ガツンと濃い塩水の…

Lustre/ Hiram Green

Hiram GreenのLustreは、公式にもある通りほぼローズのソリフラワーなのだが、表情が独特で豊か まずはローズウォーターのように瑞々しい質感でスタート シトラスの爽やかさとオイリーでハニーのような花粉の甘さを含む軽やかハーバルなローズで、クローヴ調…

Koh-i-Noor/ Areej le Doré

Areej le DoréのKoh-i-Noor 最初はバナナ様の香りと粘りを含むイランイランやフランジパニ、マグノリアなどの南国調フローラルに、埃っぽい甘さが下から勢いよく湧き上がるように重なる 香ばしくクリーミーなサンダルウッドの地塗りに支えられ、Plumeria de …

Lucky Oud/ Bortnikoff

BortnikoffのLucky Oud 最初に一瞬瑞々しいフローラルが顔を出し、すぐにカカオか挽きたてコーヒーの、香ばしさの中に自然な甘みを含んだグルマン香が花を覆い尽くしていった お菓子のような人工的な甘さはなく、甘苦さが出てチョコ寄りになったり、香ばしさ…

Poeme/ Lancome

ミモザの日に肖って、ランコムのポエム オレンジブロッサムの甘さをハニーに寄せたような濃く滑らかな質感の華やかフローラルが初めから力強く広がり、その背景にグリーン要素とクレゾール系の薬っぽさ、アニス調のスパイシーな甘さ 次第にフローラルの中に…

Iris Cendré/ Naomi Goodsir

Naomi GoodsirのIris Cendré レタスサラダのように淡くさっぱりしたグリーン要素の強いアイリスでスタート ゲランのアプレロンデやDusitaのSplendirisのトップでも同じ要素を感じるので、柑橘とイリスのある部分が重なると私が感じる香りなのだと思う 背景に…

Madame de Pompadour/ Maison Nicolas de Barry

Maison Nicolas de BarryのMadame de Pompadour グリーン系の青さと薬のような苦み、柑橘の明るい爽やかさを含んだネロリ系ジャスミンが最初から華やかに拡散するのだが、香りの強度と圧はありつつも質感の透明度が高く春に似合う軽やかさ 少しするとネロリ…

Kintsugi/ Masque Milano

マスクミラノのキンツギ(金継ぎ) 最初から力強くラズベリーや口紅系ヴァイオレットのような濃い甘さが香るのだが、背景に暗く艶やかで重厚感あるパチュリがはっきりと感じられるため、色気のあるファムファタル系シプレという印象を受けた 段々と濃い甘さの…

Daim Blond/ Serge Lutens

セルジュルタンスのダンブロン、最初の印象は人参のオレンジグラッセ…? 恐らくアイリスシルバーミストにも通じるアイリスの土っぽさとピーチよりオレンジ寄りのアプリコットの甘さが一緒になったのだと思う 次第にアプリコットの中からスエードのハード過ぎ…