パチュリ
ロシャスのファム(ヴィンテージP) 一瞬ベルガモット様の柑橘を感じたあと、よく熟れたプラムの甘さがスモーキーなレザーに乗ってじんわりと広がった レザーには古典的な趣の粉っぽい膜がかかり、全体を角が取れてシックな印象に傾けている カストリウムやス…
SammarcoのBond-T 最初アニマリックなウード様の香りが一瞬鼻に届く すぐに苦くダークでアーシーなパチュリの地塗りの上に、燻製香の強い鰹節の香りが濃く重なり、ウードはその中に溶け込んでいった ヨーロッパのスーパーで売っている粉っぽくくすんだ質感の…
Farmacia SS. AnnunziataのPatchouly Indonesiano 初めにアーシーながら瑞々しい墨汁のようなパチュリの中から柑橘系の爽やかさが弾け、少しすると奥にチョコレート様の苦みと仄かな甘みが感じられるようになった パチュリと他の香りを組み合わせたというよ…
XerjoffのRichwood 初めに深みがあり綺麗なところだけを取り出したようなローズが、仄かな弾けるようにフレッシュなシトラスとともにパッと広がった 背景は滑らかでバニラの甘さを含んだサンダルウッド 次第にローズはフルーティ寄りになり、雲のようにふん…
マスクミラノのキンツギ(金継ぎ) 最初から力強くラズベリーや口紅系ヴァイオレットのような濃い甘さが香るのだが、背景に暗く艶やかで重厚感あるパチュリがはっきりと感じられるため、色気のあるファムファタル系シプレという印象を受けた 段々と濃い甘さの…
Areej le DoréのWar and Peace、端的に書くと感動した 最初に鼻に届くのはこっくりパウダリーでマットなアイリスで、すぐにスモーキーでキャラメルを使ったヨーロッパの伝統的粉物お菓子のようなアンバーが追って重なる 次第にアイリスが弱まりながらアンバ…