Relique D'Amour/ Oriza L. Legrand
オリザルイルグランのレリークダムール、冷たく静かでありながら柔らかさや安らぎを感じさせる雰囲気に「似合うようになりたい」と思った
最初はパインニードルの艶やかでカンファー調の静かな針葉樹林の香り
少しすると柔らかな白い花がパインの中からふわりと花開いていくように香り、この流れが秀逸
白い花はすっきりエグミのないリリーと何の花とはわからないのだがパウダリーなフローラルの両方を感じる
さらにパインニードルと白い花の余韻は残しながら、内側から明るくスモーキーな中に微かに樹脂の質感を感じる焚いたフランキンセンスと錆びたような独特の癖のあるエレミがぼんやりと滲んできた
しばらくは西洋インセンスをメインにパインニードルがその下を支え、フローラルが柔らかなニュアンスを添えるバランスが続く
最後に近くなると、雰囲気はそのままに、手の皮脂の浸みた木のようなエレミと暗くスモーキーな木がパインニードルの下に薄く現れて全体がウッディ調に傾き、ゆっくりと消えた