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ポンコツ凡人素人による香水のたわ言の書きつけ/Twitterの寄せ集め

Erawan/ Dusita

Dusitaのエラワンは、青々としたハーブと日当たりのよい場所で茂る乾いた柔らかなヘイがふんわりと漂ってスタート

粒度が細かく圧も控えめで、自然ながらワイルド過ぎず整った印象

よく嗅ぐと、ハーブとヘイの中にベチバーのドライなアーシーさやクマリンとムスクの間のような質感と甘さが混じっている

その後大きく香りは変化せず、ハーブの青々しさが際立ったり、軽く苦みを含んだタバコが感じられたり、涼しげグリーンなミュゲがハーブに混じったり、ナッツ様の質感に傾いたり、ニュアンス豊かに揺らいでいた

クマリン調の甘さには次第にバニラが混じり、草の奥で滑らかな土台として全体を繋いでいる

時間が経つにつれてバニラの甘さと木のバルサミックさが目立つようになってゆき、最後は軽くアロマティックな要素を加えたバニラ+クマリン+ムスクが肌に残った

「野原の香り」は私の惹かれがちな香りのひとつで、ハーブの持つアニス香やグルマンな甘さを強調したものも多い中、際立って奥ゆかしく上品

自然の気配があり気負いなく纏え、シンプルだけど特徴があり、上品で洗練されているバランスのよさが気に入っている

エラワンは私の肌だと冬はまるで香りが立たず、気温が上がるにつれて香りが柔らかく広がるようになるという不思議な香りでもあり、最近暑くなってエラワンの季節がやってきてうれしい